男性の不妊検査について
男性の方が病院で受ける不妊症検査についてお話していきます。まず、男性の不妊症の原因としては、インポテンツ(ED)や勃起不全などの機能的な症状と、精子の数が少ない、奇形の精子が多いなどの造精子の症状に大きく分けられます。
そのため、病院での検査内容としても、生殖器に外傷等がないか、前立腺に異常が無いかなどの診察を行います。また、その他にも、精液検査で精子数や奇形の精子率などを調べて不妊症の原因を診断します。
このような検査内容ですと、 「ちょっとどころか、かなり恥ずかしいかも・・」 と思われるかもしれませんが、勇気を振り絞っていきましょうね!
精子の検査について
精液検査は、病院で精液を採取して分析します。検査内容としては、精液の量や精子の数、精子の奇形、精子の運動率などを調べることが出来ます。
また、精液の状態を調べるには、検査の結果と比較するための基準が必要です。そのため、多くの病院では、WHO(世界保健機関)の基準を比較対象にしています。
● WHOの基準について
精液量 : 2,0ml以上
精子濃度: 2000万個以上/ml
精子数 : 4000万個以上
奇形率 : 70%未満
白血球 : 100万個未満/ml
運動率 : 射精1時間以内の50%が前進運動、25%が高速直進運動
不妊症の精密検査について
不妊検査の結果に異常があった場合は、さらに詳しく調べて不妊症の原因を特定します。また、そのような精密検査には色々な種類がありますので、症状ごとの検査についてお話していきます。
● 精子生存性を調べる検査
精液検査を行った結果、精液中に動いていない精子が多数いる場合などに行う検査です。この検査によって、射精された後の精子が生存しているかを調べることが出来ますので、その後の不妊治療の際に役立てます。
● 精子尾部を調べる検査
精子生存性の検査を行った結果、精子は生存しているが、多くの精子が動いていない場合に行います。この精子尾部という部分は、精子が前進運動を行うのに必要な器官です。この部分に異常があると、精子が前に進めない、動くことが出来ないなどの障害が起こります。
● 精巣組織の検査
精液中に精子がほとんどいない場合に行われる検査です。検査方法としては、まず、精管の周りと陰嚢の皮膚に麻酔をかけます。そして、陰嚢を切開して精巣組織を採取して検査します。この検査によって、精子を作る器官である精巣の中に、製造されている精子が存在しているのか診断できます。
● 精液培養の不妊検査
精液中に白血球が多く見つかった場合に検査します。精液中に白血球が多い場合は、何らかの病原菌やウイルスが生殖器官に進入している可能性があるので、性感染症(クラミジアなど)や大腸菌などを調べます。もし、病原菌が検出された場合には、抗菌剤や抗生物質などを投与して治療を行います。
● 精管精嚢造影による検査
精子の通り道である「精管」が詰まっていないかを調べる検査です。検査方法は、陰嚢上部を少しだけ切開して精管を外に出します。その後、造影剤を注入してレントゲン撮影して精路の通過性を調べます。

