性病と不妊について
性病にかかっている期間が長期に及べば及ぶほど、男性では精子の製造に問題や欠陥が生じてしまったり、女性では妊娠しづらい・妊娠できないなどのトラブルに見舞われてしまいます。とくに梅毒や淋病については、感染しやすいだけでなく母としての妊娠能力まで失わせ、ときには子供にまで害を及ぼしてしまう場合があります。
また、 性の低年齢化の影響もあり、今では若い人でも性病に悩んでいる方がいらっしゃいます。性病の症状も重いものから軽いものまでありますが、決して侮ってはいけません。とくに若い方の場合ですと、性に対しても安易な方向に走りがちですが、こういうときにこそ自重が必要です。そうならないためにも、しっかりと基礎知識を身に付けておきましょうね。
梅毒
梅毒の潜伏期間は3~4週間ほどで、感染すると病原菌が入り込んだ部分にしこりや潰瘍ができます。また、感染してから3ヶ月も経過すると、全身に赤い斑点ができるようになります。ここまで悪化する前に治療しなければ、妊娠の障害となるばかりでなく、眼や心臓・神経にまで悪影響を与えてしまいます。
また、梅毒に感染した状態で妊娠すると胎児にまで感染してしまうことがあり、胎児奇形の原因となってしまいます。早期に梅毒を発見できれば、抗生物質などによって短期間で治癒できますが、悪化すると治療も長期間に及んでしまいます。
淋病
淋病の潜伏期間は2~9日ほどで、男性の場合では、排尿痛や尿道から膿みが出ます。悪化してくると、前立腺炎や精巣上体炎などを併発してしまいます。また、女性の場合では、膿のようなおりものが出るのですが自覚症状が無いことも多いです。悪化してしまうと卵管狭窄などを招き、不妊症となってしまう可能性があります。
また、感染した状態で出産すると、産道感染によって赤ちゃんにまで影響を与えてしまいます。この淋病の治療法としては、おもにペニシリン系の抗生物質が使用されますが、最近では、抗生物質が効きづらい耐性を持ったものもあるようです。
クラミジア
クラミジアの潜伏期間は1~3週間ほどで、もっとも広がっている性感染症の一つです。最近では、若い方の感染例も増えてきています。男性が感染した場合では、排尿時の痛みやかゆみ・膿などの症状がます。悪化すると慢性前立腺炎や精巣上体炎を起こしてしまいます。
女性の場合は、自覚症状があまり無いということもあり気付かないケースが多々あります。ただ、クラミジアが悪化してしまうと子宮頚管炎や卵管炎・卵管狭窄を招いてしまうので、不妊の原因になってしまいます。また、感染したまま妊娠すると、赤ちゃんにまで感染することがあります。クラミジア感染症の治療としては、おもに抗生物質が使用されますが、再発・慢性化しやすい病気ですので、しっかりと治療しましょう。
性器ヘルペスウイルス
性器ヘルペスウイルスの潜伏期間は2~10日ほどです。患部に水泡ができ、これが悪化すると潰瘍 (かいよう) となります。また、この潰瘍が破れると激しい痛みを引き起こすのが特徴で、ひどくなると痛みのせいで歩行困難になることも多々あります。
また、妊娠中に感染すると出産時に産道感染してしまいます。これを新生児ヘルペス感染症といいますが、赤ちゃんの死亡率が8割近くに達するほどの重病で、細心の注意が必要です。また、性器ヘルペスウイルス感染症の治療法としては抗生物質が使われますが、現代の医学では完治できすに再発することもあります。
尖形コンジローム
尖形コンジロームの潜伏期間は3ヶ月ほどで、性器や肛門周辺に発生して増殖します。痛みはあまり無いのですが、早期受診・治療が基本です。また、尖形コンジロームに感染していると、他の感染症にかかっている可能性も高いです。この尖形コンジロームの治療法としては、初期の頃は塗り薬などを使います。ただ、悪化して大きくなっている場合には、外科的に切り取ることもあります。
トリコモナス感染症
トリコモナス感染症の潜伏期間は2~3週間ほどです。男性の場合は、あまり症状がでません。女性の場合ですと、大量の帯下とかゆみ、おりものが膿をおびた泡沫性になることがあり悪臭を伴います。もし、感染が発覚したら、パートナーも一緒に検査する必要があります。
膣カンジダ症
膣カンジダ症の潜伏期間は数日ほどで、カンジダ真菌というカビの一種によって引き起こされます。男性の場合では、性器の周辺に湿疹ができますが、自覚症状は強くありません。女性の場合では、激しいかゆみやヨーグルト状のおりものが出てきます。
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