人工授精について
● 人工授精による治療方法
人工授精での不妊治療法は、初めに男性から人工授精で使用する精液を採取します。そして、精液中から元気で受精能力の高い精子を選別して洗浄濃縮した後に、精子の受精能力を高めるために培養します。
その後、精子の準備ができたら、子宮内に注入して着床を待つ不妊治療です。
人工授精に6〜10回ほどチャレンジしても妊娠できない場合は、次のステップである体外受精へと治療方針を変えていきます。
● 成功率について
人工授精は、選別して培養した精子を子宮内に注入するので、かなりの確立で妊娠すると思われいます。しかし、人工授精で妊娠する確立は10%前後です。
これは、注入された精子が卵子と受精できなかったり、無事に受精しても受精卵が子宮内膜に着床しない等のトラブルが起こるためです。このような原因から、妊娠成功率は10%程度となっています。
● 人工授精の費用について
人工授精は不妊症にとって有効な治療法なので、多くの病院で実施される不妊治療です。また、人工授精の治療費については、人工授精1回で平均1〜2万円程度となっています。
精子の選別方法について
人工授精で使用する精子を病院で採取します。そのため、男性は人工授精日前の5日程度は禁欲となります。また、採取した精液は、精子の数や奇形率などを検査して洗浄濃縮した後に、受精能力を高めるために培養します。その中から、運動率の良い元気な精子を選んで人工授精に使用します。
また、精子の選別方法には、下記のような選別法があります。
● スイムアップ法
採取した精液を遠心分離で濃い精子液に分離して、培養液に入れます。そうすると、元気の良い精子が培養液の上部に集まるので、この元気で受精能力の高い精子を人工授精に使用します。
● パーコール法
パーコールという液体に精子を入れて遠心分離します。そうすると、精液中の異物などがパーコールの層で除去されて、成熟した重い精子が底に沈みます。この底に沈んだ元気の良い精子を使って人工授精を行います。
精液の凍結保存について
病院によっては、精液を凍結して保存してくれる病院もあります。また、凍結保存の方法は、採取した精液をマイナス196度で急速冷凍して保存します。この方法だと、精子もほとんど傷かずに受精能力に悪影響がでません。

