妊娠と男性について
なかなか妊娠できないのは、女性だけの問題ではありません。男性側に原因があって不妊に悩んでいる夫婦も多くいらっしゃいます。このような男性不妊症の原因としては、精子に何らかの障害が起こっていたり、勃起できないことが大半を占めています。また、精子の検査については、外から見て判断できるものではありませんので、病院での検査が必要となってきます。また、妊娠するためには、当然ながら精子と卵子の結合が必要となります。ここでは、おもに精子の製造に関係する体の器官をご説明します。
精巣
精巣は精子を製造する器官であり、男性ホルモンを生成して分泌する役割も担っています。また、この精巣は白膜とよばれる丈夫な膜に包まれており、その内部には約250もの精巣小葉という小さな仕切りがあります。その中に精細管とよばれる細い管が詰まっているのですが、ここが精子の製造工場となります。この精細管が集まって精巣網になり、やがて1本の精巣上体管となります。
精巣上体
精巣上体は3つの部分 (頭部、体部、尾部) に分けられ、この中を10~20日ほどかけて精子を成熟していきます。また、この尾部には精子が常に貯留されていることから、正常に射精できない場合には、ここから直接精子を採取して人工授精するなどの不妊治療が出来ます。
精子について
男性が精子を射精するときの精液の量は3~5ccほどで、精液1ccの中に約6,000~1億の精子が含まれています。また、1cc当たりの精子の数が4,000万以下だと不妊治療が必要となります。さらに精子の数が少なく、1cc当たりの精子の数が2,000万を下回っている状態を乏精子症といい、殆どいない状態が無精子症といいます。どちらの場合も不妊治療が必要です。
また、精子の数は十分でも、精子の運動率が悪かったり奇形の精子が多い場合には、受精・妊娠の確立も低くなってしまいます。これらの不妊原因としては、男性の精巣で精子自体を製造することができない場合(造精子機能障害)や、精子を運ぶ精管がつまっている場合(精路通過障害)などがあり、男性不妊の原因の7割以上を占めています。
◇ 正常な精液 ( WHOの基準 )
精液量 : 2,0ml以上
精子濃度: 2000万個以上/ml
精子数 : 4000万個以上
奇形率 : 70%未満
白血球 : 100万個未満/ml
運動率 : 射精1時間以内の50%以上が前進運動、または25%以上が高速直進運動
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